丹羽 誠さん(製薬企業勤務)
2022年9月PhD.取得
研究テーマ:新型感染症蔓延下で必要とされる情報伝達技術の実効性と浸透に関するシステム・ダイナミクス研究
略歴1993年3月 RU11大学農学部卒業
1993年3月 RU11大学大学院農学系研究科 修士課程修了
2020年4月 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科博士後期課程入学
研究内容
期待されている技術でも、初めは実効性がはっきりせず、効果に対する信頼が無いために浸透しにくいという状況が起こり得ます。例えば、新型コロナウイルス感染症によって、対面での活動がしにくくなっていますが、そこで遠隔での情報伝達で補うことが出来たらよいというのは一般的な期待です。ただし、実態として浸透しているものもしていないものもあり、国や地域による差異もあるように見えます。そこで、このような新技術の導入を促進する因子について、構造モデルを用いたシミュレーション研究を行い、何がどうなっていれば浸透が進みうるのかを検討しています。研究の中で新型コロナウイルス感染症拡大の社会影響もモデル化しています。
進学を検討している方々へのメッセージ
ここでの研究は、一人一人が得意と関心を元にして取り組んでいて、研究室全体としては幅広く研究しています。研究したいことを明確にして取り組むとよいと思います。
児玉研究室を選んだ理由
ヘルスケア分野を主な領域において、技術経営を学びたいと思ったためです。製薬企業で医薬品の評価技術開発を担当してきた背景から、技術とどのように社会に位置付けるかに関心がありました。そこで、社会人経験から多少は勘が働くヘルスケア分野を研究対象の領域に置きつつ、技術をどのように社会の役に立たせていくかを考えたいと思いました。