CAO Jianfei(曹 剣飛)さん
2023年3月PhD.取得
研究テーマ:モバイルヘルスの新技術受容性に関する研究
略歴2014-2018年 立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 卒業
2018-2020年 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 博士前期課程 卒業
2020-2023年 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 博士後期課程 卒業
研究内容
モバイルヘルス(mHealth)とはスマートフォンやウェアラブル端末を通して得られる情報をクラウドサーバや医療機関と共有し、消費者をモニタリングしながら健康状態を維持するための技術である。私の直近の研究結果に基づき、今後モバイルヘルスに関する主流な研究動向はメンタルヘルスに注目することである。近年、日本でもうつ病による自殺率の高さは非常に深刻な社会問題であり、特に若年層において顕在化し、国内において重篤な経済的損失を惹起している。通常大うつ病の患者は一般の人より健康状況レベルが低いと言われているため、mHealthを通じうつ病患者の身体情報の変化を検出することで、医療者に参照情報を提供し、患者をリアルタイム追跡することが可能となる。このように、mHealthがメンタルヘルス領域における深刻な社会問題を解決可能な技術として期待されている。しかし、mHealthがこの領域に価値を生み出すには、技術のイノベーションだけではなく、規制の影響及び地域による社会環境・文化的背景の違いも考える必要がある。そのため、私は博士後期課程において、有用性が高い社会システムを考察することで、mHealthの健全な開発・利用の一助とすることを目指している。
進学を検討している方々へのメッセージ
児玉研究室では理系出身と文系出身、日本人と外国人、学生と社会人など樣々な社会背景である人から構成されている。特にヘルスケアに関する大企業に所属、各領域の専門知識を既に持っている社会人が多いので、イノベーションとヘルスケアに興味がある方々にとって、まさに経験とスキルを交流する最高の舞台である。