森田 康貴さん(博士課程後期課程)
研究テーマ:発展途上国におけるモバイルヘルス(mHealth)サービス
略歴2023年3月 杏林大学大学院国際協力研究科国際医療協力専攻修了
2023年10月 名古屋市立大学院芸術工学研究科博士後期過程入学
研究内容
本研究では、発展途上国における深刻な社会問題である医療へのアクセス制限や医療資源の不足に注目します。一方で、モバイル技術の普及は急速に進行しており、その結果、モバイル医療サービスが医療情報の提供や医療アクセスの改善に対する強力な可能性を持つことが示されています。 本研究の目的は、この開発途上国におけるモバイルヘルスサービスの導入と展開の可能性を探求し、その有効性と課題を明らかにすることです。その達成のため、既存の研究文献の調査やデータ分析が計画されています。 特に発展途上国では、医療サービスに対する格差が大きいため、モバイルヘルスサービスの導入は極めて重要です。これは、地理的制約や医療施設の不足によるアクセス制限を克服し、医療アクセスが困難な遠隔地域や農村部でも医療情報やサービスに容易にアクセス可能な環境を整備することが期待されるからです。
進学を検討している方々へのメッセージ
現在、働きながら通うことが可能な博士課程は数少ないという現状があります。興味のある方は、児玉先生に一度ご相談いただくことをお勧めします。
児玉研究室を選んだ理由
私は臨床工学技士として病院で勤務してきました。修士課程では仕事を続けながら学び、同様に博士課程でも働きつつ学んでいきたいと考えています。 このため、平日の通常業務に影響を最小限に抑えられる大学院を探しておりました。特に、ヘルスケア分野における技術経営の知識を深めたいと思い、適切な学習環境を求めていました。また、博士課程においては、自身の研究動機から目的設定、先行研究のレビューや課題の具体化、仮説の導出、データ分析や結果の考察まで、一連の研究プロセスをより深く学ぶことに魅力を感じています。また、これらの結果を学術的および実務的貢献へとつなげ、新たな概念を提案するという過程も積極的に学びたいと考えています。