橋口 伸樹さん
2021年3月PhD取得(早期取得2年)
研究テーマ:A Survey on the Effects of Psychological Factors on Perceptions of Productivity in Construction Sites in Japan by Worker Age
略歴1995年3月 国立大学大学院電子情報工学科 博士前期課程修了
2019年3月 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 博士前期課程修了
2019年4月 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 博士後期課程入学
2021年3月 同博士課程後期課程修了(PhD)
研究内容
労働者の心理的および身体的な要因により、年齢層が異なる労働者の生産性意識と労働負荷による健康リスクの定量化を研究しています。本研究では、心拍センサと3軸加速度センサを備えたウェアラブルデバイスに、無線デバイスを装着した生体情報の測定システムを開発しました。このシステムを用いて、労働者の身体情報、行動情報、および労働環境の暑さ指数から健康リスクを簡便に推定できるモデルを考案しました。この研究は、実務的には労務管理における労働力の可視化ができます。労働集約的なプロジェクトにおいて、労働者の意識および労働状況のモニタリングは労働力の管理において有用となります。
進学を検討している方々へのメッセージ
研究を通じて、先行研究のレビューによる仮説や命題の導出、データ分析による定量的考察、学問と実践的な結び付け、研究の社会貢献へのアプローチを学べます。単位取得に必要なカリキュラムは社会人大学院生向けにも考慮されており、週末や夏季休暇中での講義が用意されており、平日の業務に影響すること無く就学できると思います。興味分野の研究論文や書籍に触れ、自身の研究成果を研究雑誌に投稿し、国際学会において口頭発表が出来ます。自身の研究進捗によっては、研究テーマの特許出願といった経験ができると思います。
児玉研究室で博士号を取得した感想
児玉研究室では、ヘルスケア分野のイノベーションマネジメントを中心として、IoTデバイスシステムやmHealthを用いた健康管理手法の研究、アントレプレナーシップ研究、定量解析を中心としたモデリング研究といった幅広い研究テーマを取り組んでいます。研究室のゼミを通してさまざまな情報が得られ、多くの研究者の方々とお近づきになる機会をいただきました。東京工業大学MOTとの共同研究が頻繁に行われ、実企業との実践的研究プロジェクトもあるため、人的なネットワークがとても広がりました。